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ライブリッツ株式会社

INTERVIEW

インタビュー

代表取締役社長

村澤 清彰

代表取締役社長 村澤 清彰

プロのデータ技術を、アマチュアの現場へ

プロの世界で進化させてきた精緻なデータ計測技術や、「どんな指導でどう成長したか」というデータを蓄積することで、将来的にはアマチュアの現場でも当たり前に活用できるようになると考えています。かつては計測機器が普及しておらず一部のトッププロしかアクセスできませんでしたが、いまや機材は普及しつつあります。

ただ、機器を買えても「出てきたデータの見方が分からない」「集めたデータに基づく指導が分からない」という新たな課題が生まれました。そこをテクノロジー ── とりわけAIで乗り越えます。生成AI(LLM)を使えば、取得した計測データを分析し、アナリストが行うような高度な分析をアマチュアの現場でも享受できるようになります。

10年前の壁と、日米のデータ文化の違い

10年前、トラッキングシステム『Fastmotion』をプロの現場へ提供した当初は「時代が早すぎた」と感じました。「データの使い方が分からない」という戸惑いの反応が返ってきたのです。しかし、データに基づく指導や戦略構築が進むにつれてアプローチに「再現性」が生まれ、暗黙知・属人的な指導からの脱却が進み、いまやデータ活用はスポーツ界で当たり前になっています。

日本と海外では違いもあります。海外にはデータを一般公開する文化があり(例:Hawk-Eye)、ファンが自ら新しい使い方や分析を見つけ、それがさらにスポーツの発展につながる循環が起きています。日本のデータ普及はこれからで、逆に言えば、まだまだ発展が期待できる分野です。

農業から飲食まで ── 他産業への応用と技術継承の未来

スポーツテックの根幹は「データを正確に計測し、分析して活用する」プロセスにあり、他産業にも応用できます。例えば農業は、日照や土壌のデータを分析して最適な育成方法を導ける。ビジネス面では、ファンクラブの仕組みをベースにしたCRM「FastBiz」が、リピートを起点にする飲食・店舗ビジネスにも応用可能です。

さらに、指導・育成・技術継承にも大きな可能性があります。「先生と生徒」「師匠と弟子」のような関係があるすべての分野で、熟練者の経験や勘をデータ化しAIが学習すれば、これまで難しかった技術継承が飛躍的にしやすくなる。だからこそ入社される方には、「スポーツ」の枠にとらわれず様々な産業・社会課題に目を向ける多角的な視点を持ってほしいと考えています。