INTERVIEW
インタビュー
FastBall Baseball ACADEMY / 元プロ野球選手
久古 健太郎

「一過性の計測」から「定常的なデータ指導」へ
もともとデータを使った指導を『デジタル野球教室』という不定期の出張イベントで開催していました。参加した選手から「定常的に計測できる機会が欲しい」という反響を多くいただき、データを使った本格的な指導を継続的に提供できる環境を整えたい ── そう考えて開設したのが「FastBall Baseball ACADEMY」です。
場所は豊洲。人口が増加して通いやすく、教育熱心で科学的な指導を求めるご家庭が多いこと、地域コミュニティ意識が高くスポーツ振興への関心も高いことから、「地域に根ざしたスポーツ振興」を実現できる環境として選びました。
感覚とデータの紐付けが「再現性」を生む
パフォーマンスを上げるうえで最も大事なのは「再現性」です。良い感覚を掴んだときにその数値が分かっていれば、感覚とデータが紐づく。客観的な裏付けが生まれることで、良いプレーを続けられるようになります。
ただしアマチュアの現場では、データは取れても、数値を読み解いて適切な指導へつなげられる人材が少ないというジレンマがあります。選手や保護者の関心は高い一方、「データより精神論」という価値観も根強い。だからこそ、データを使った技術向上を「あたりまえ」にしたい ── その想いが、最先端のテクノロジーとノウハウを備えたアカデミーの立ち上げにつながりました。
ジュニア期こそ不可欠な「フィジカル」という土台
技術はフィジカルという土台の上に成り立ちます。長く活躍し怪我をしない選手になるには、無理のない正しい体の使い方が不可欠です。特に身体が急速に発達するジュニア期に無理をしたり変なクセがつくと、怪我のリスクが高まります。プロでも体の使い方ができず柔軟性や体幹が弱い選手は、年間百数十試合を戦い抜けません。
アカデミーでは股関節や体幹の使い方、力を道具(ボール・バット)にどう伝えるかまで学べます。正しく動かせれば無理なく投げ・打てて、怪我の予防にもつながる。大人数を見るチーム練習ではなかなか身につかない部分です。
目先の数値でなく「勝てる思考力」を育てる
「この変化球を投げたい」と相談されたら、あえて「なぜ投げたい?どう生かしたい?」と問い返します。「バッターをどう抑えるか」から逆算しないと実戦で生きないからです。目先の数値を上げるだけなら誰でもある程度できますが、目的とセットでなければ自己満足で終わってしまう ── これはプロのマウンドを経験したからこそ伝えられることだと思います。
目指すのは、技術・マインド・フィジカルのすべてが揃った「息の長い選手」。データで技術を上げる過程で思考力を学び、正しい体の使い方で土台をつくる。ここから一軍で活躍する選手を何人も生み出したいと考えています。















