Visitoo! AIコンシェルジュとは?会場案内をスポーツAIが担い、ファンの本音まで引き出す

ドームやアリーナでの「迷子」や運営スタッフの案内負荷を、生成AIで解決するスポーツAIアプリ「Visitoo! AIコンシェルジュ」。案内にとどまらず会話からファンのインサイトまで引き出す新機能を、開発責任者の加藤に聞きました。
「迷子」と「機会損失」── アリーナ運営の現場課題
ドームやアリーナのような広大な会場では、来場者の「自分の座席が分からない」「グッズ売り場やトイレはどこ?」といった悩みが根強く残ります。これは単なる不便にとどまらず、「グッズを買う時間がなくなった」「試合開始に間に合わなかった」といった体験価値の低下・機会損失に直結します。
一方、運営側も「関係者入口は?」「プレス受付は?」といった質問対応にタイミングを選ばず追われます。スタッフ数は年々減少傾向にあり、来場者がスタッフを探し回るのも大変で、双方のストレスになっていました。
あいまいな質問にも答える「AIコンシェルジュ」
従来の選択肢型チャットボットは、ボタンを何度も押して目的にたどり着く必要があり、そもそも選択肢に該当がないと行き詰まります。AIコンシェルジュは生成AIによる自然言語対話に対応し、LINEで人と話すような感覚で使えます。
「Cブロックの席への行き方は?」「〇〇選手のタオルはどこで売ってる?」といった日常会話に近いあいまいな質問でも、文脈を読み取ってマップ誘導などで的確に案内します。来場者のスマートフォンに寄り添う「専属コンシェルジュ」として、ストレスフリーな観戦体験を提供します。
案内で終わらない ── 会話からファンの本音を引き出す
ユースケースは大きく「運営の効率化」と「ファンデータの分析」の2つ。運営面では、メディア受付や差し入れの預け先といったイレギュラーな質問の一次受付をAIが担い、当日スタッフの負荷を軽減します。
分析面では、来場者との会話ログから関心事を抽出し、管理画面で可視化します。リピーターか新規か、他競技の観戦経験、有料購入者か招待客か、飲食・グッズへの購買意欲、この試合を知った流入経路 ── こうした情報を、かしこまったアンケートではなく満足度の高い対話の中から自然に引き出し、次回以降の誘致やマーケティング施策に直結させます。
「PSGハンドボールジャパンツアー2026」で採用

2026年8月4日・5日に有明アリーナで開催される「パリ・サン=ジェルマン(PSG)ハンドボールジャパンツアー2026」の公認アプリとして採用が決定しています。座席エリアやトイレの混雑ガイド、物販・飲食ブースの案内をシームレスに行います。
場所の案内にとどまらず、対戦カードに応じた出場選手のプロフィールや試合連動イベント情報の即時配信など、観戦価値そのものを高めるコンテンツも提供。限定デジタル来場証やスタンプラリーとも併用でき、AIコンシェルジュを起点にアリーナ全体を楽しめる設計です。
この記事は note「スポーツAIラボ」掲載記事をもとに再構成したものです。元記事(note)を見る →